楽天NFTってぶっちゃけどうなの?メリット・デメリットを知りたい。
他のNFTマーケットプレイスと何が違うの?
今あなたはこのような疑問を持っているのではないでしょうか?
そこで今回は「日本的NFTマーケット」である楽天NFTの特徴、メリットやデメリットを他ののマーケットプレイスとの違いも交えて解説していきます。
楽天NFTとは
楽天NFTとは、楽天が運営するNFTのマーケットプレイス(売買することができる場所)のことです。
NFTとは、Non Fungible Token(非代替性トークン)のことで、シリアルナンバーが振られた一点もののデジタルデータ資産のことです。NFTはブロックチェーン上で誰が持っているのかを証明できるため、実在するもののように、所有したり売買することが可能です。
この楽天NFTは、楽天会員の方が利用できます。クレジットカードによる日本円決済が可能で、日本人が利用しやすくなっており、さらに楽天ポイントが貯まったり使えたりするのが特徴です。
楽天独自のブロックチェーンを活用
楽天NFTでの取引や、データの所有権は楽天が運営する独自のブロックチェーンに刻まれていきます。
ブロックチェーンとは、「データを入れたブロックを、たくさんの人たちが協力しながら、チェーンのように途切れさせずに繋いでいくことで、改ざんできないデータベースを作り上げる技術」
世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」はイーサリアムというパブリックなブロックチェーンに刻まれるのに対し、楽天NFTは楽天独自のプライベートなブロックチェーンに情報が刻まれることになります。
では早速これらを利用するメリットやデメリットを解説していきましょう。
楽天NFTのメリット
楽天NFTのメリットは以下の通り。
- 日本円で売買できる
- 使い勝手が良く簡単でわかりやすい
- 楽天が運営・管理してくれる安心感がある
- ポイントプログラムにも参加できる
以下で詳細を解説します。
メリット1:日本円で売買できる
NFTを最も日本人と身近な通貨である「日本円」で売買できるというのは、日本人にとってはメリットです。
OpenSeaを含め、その他NFTマーケットでは、仮想通貨でしかNFTを売買できないというケースも多いので、利用するためにはわざわざ日本円を仮想通貨に交換しなければなりません。
「仮想通貨」にアレルギーがある方などからすると身近ではなかったNFTが、楽天NFTによって非常に身近なものとなりました。
メリット2:使い勝手が良く簡単でわかりやすい
楽天NFTは、楽天が日本人向けに作っていることもあり、直感的に使いやすいです。
OpenSeaなど海外のNFTマーケットプレイスは、「仮想通貨やNFTの入ったウォレットを接続して売買する」ことが必要なため、「仮想通貨を買う」「ウォレットを使いこなす」などリテラシーが求められます。
それに比べると、楽天NFTは楽天会員が普段使っている楽天市場などのような感覚で売買できるので、馴染みやすいサービスと言えるでしょう。
メリット3:楽天が運営・管理してくれる安心感がある
海外NFTマーケットプレイスの多くはトラブルが起きても原則的に「自己責任」となってしまいます。
送金先を間違えたり、詐欺にあったりしても、基本的に誰も守ってはくれません。
それは「世界中のみんなで共有しながら管理しているため、簡単に取引データを改竄したり、取り消すことができない」というグローバルなブロックチェーンの特徴のためです。
一方で楽天NFTは、楽天が独自で運営しているいわゆるプライベートなブロックチェーンを活用しています。つまり、楽天がブロックチェーンの主導権を握っているのです。
そのため、何か大きなトラブルなどが起きた場合、楽天に頼ることができる可能性があります。大きな力を持つ存在がバックにいてくれることで、安心感につながるケースもあるでしょう。
メリット4:ポイントプログラムにも参加できる
楽天NFTはいわゆる楽天経済圏のサービスです。
なので、普段の生活で身近な楽天ポイントが貯められたり、使えたりすることもメリットでしょう。
楽天NFTのデメリット
では次に楽天NFTのデメリットを見ていきましょう。
- 楽天に依存しすぎ・主導権を握られすぎ
- 楽天会員を退会すればNFTが消滅する
- グローバル市場での売買ができない
デメリット1:楽天に依存しすぎ・主導権を握られすぎ
楽天NFTは楽天独自のブロックチェーンによって運営されていますので、楽天がデータを改竄することは容易にできてしまいます。
また、楽天という会社が潰れてしまったら、あるいは楽天NFTというサービスがなくなってしまったら、楽天で購入したNFTはなくなってしまう可能性もあります。
ちなみに、OpenSeaはイーサリアムという世界中の人がパブリックに利用しているブロックチェーンを活用しているので、どこにも依存しておらず、OpenSeaが潰れてもNFTが消滅することはありません。
そういう意味で言うと、WEB3.0のコンセプトである脱・中央集権、分散管理とは乖離があるサービスとなってしまってるのです。
デメリット2:楽天会員を退会すればNFTは消滅する
楽天NFTの場合、楽天会員を退会するだけで、NFT(デジタルデータの所有権)は消滅します。
また、公式サイトには以下のようにあります。
つまり、「楽天会員を退会すれば、NFTは消滅。再登録しても復活はしない。」とのこと。
一方で、OpenSeaなどで購入するNFTはウォレットに格納され、半永久的に所有することができるので、それと比べると「資産性」が少し弱いことになります。
デメリット3:グローバル市場での売買ができない
楽天NFTは、楽天会員のみに開かれたサービスなので、海外の作品が出品されることなどは考えにくいでしょう。
また、クリエイター目線でも、全世界の人をターゲットにできるOpenSeaと比べて、日本人の楽天会員のみしかターゲットにできない楽天NFTに出品することにメリットは特になさそう。
そうなると、将来的に価値の出る作品が出品されることは非常に考えにくい状況でしょう。
まとめ:他のNFTマーケットプレイスと比較
最後に、楽天NFTを他のNFTマーケットプレイスと比較してみましょう。
マーケットプレイス名 | 楽天NFT | OpenSea | COMSA |
---|---|---|---|
日本人の使いやすさ | |||
運営企業の国 | 日本 | アメリカ | 日本 |
基軸の通貨 | 日本円 | ETH Maticなど | XYM |
ユーザーの対象 | 楽天会員 | 全世界 | 全世界 |
ブロックチェーン | 楽天独自 | Ethereum Polygonなど | Symbol |
フルオンチェーン ※ | × | × | ○ |
公式サイト | 楽天NFT | OpenSea | COMSA |
※フルオンチェーンとは、デジタルデータの所有権だけでなく、デジタルデータそのものもブロックチェーンに記録されている状態のことを指します。
楽天NFTは非常に日本人にとって使いやすいし、リテラシーも必要なく利用できるという特徴がありつつも、デジタルデータを世界共通価値を持つ資産のように所有・売買できるというNFT本来の醍醐味は味わえなさそうです。
日本発のNFTマーケットプレイスのCOMSAは、そんなNFTの醍醐味も味わえつつ、日本人にとっても使いやすい仕様になっています。一度そちらもご覧になってみてはいかがでしょうか。
というわけで今回は以上です!